独占欲

狂気じみた私を止めるのは、
いつだって、愛する友達。


だから、私は怒られたかったのかもしれない。



やめなさい。
好きじゃないんでしょ。
誰も好きにならないって思ってたから、
そんな人にも、こんなに追いかける人がいて、
だから、あんたの中で立場があがっただけよ。
どうせ好きでもないくせに。


(そうなのかも)



好きって今さら気づいたなら、
略奪でも応援するよ。
でも、奪って、あんたは付き合わないよ。



(そうね)



選挙と一緒よ。


(え)


誰も票を入れないと思っていた人が、
予想外に票を獲得してる。
もしかしてこの人はすごくいいかもって、
ただの錯覚よ。